キャラを人気者にするために試行錯誤する話
少し前に、私がこのブログの最初のエントリで描いた絵のステッカーを作った。
(↓この絵)
あろうことか500枚作った。
〜これは、ちょっとした見積もりの誤算により発生したステッカー在庫過多を打破するため、なんとかこの絵を人気者にしようと奮闘する物語である 〜
まず、私はこの絵をハローワークの公式ゆるキャラに認定してもらうことを思いついた。
超いいアイデアだと思ったし、成功イメトレもバッチリだったので、意気揚々と厚生労働省にご提案メールを書いたが、返信はなかった。
前エントリでこの状況を「無視された」と記載したがここに大きな誤りがあったのでお詫びと共に訂正したい。
返信がないことに消沈しながら厚生労働省の問い合わせフォームを何の気なしに見返していたところ、
ん?
『皆さまからの「ご意見・ご要望」に対しては、原則として回答はいたしませんが』
なんだ〜い。 原則として、回答、ないんか〜い!
ということで無視ではなく、原則的な対応を取っていただいていた。大変失礼つかまつった。
しかし、あとに残るはなんとも言えない空振り感。これではまるで風車に戦いを挑むドン・キホーテだ。
このまま引き下がるわけにはいかない!こともない!
厚生労働省という大きすぎる相手に挑むことはきっぱり諦めて、もっと現実的な方針に転換することにした。
さて、キャラクターを人気者にする手段として次に思いついたのは、
そう、今流行の、キャラ弁。
身近なことからコツコツと。ということでキャラ弁を作って(広義の)女子たちの
「なにこれ〜、ウケる〜!」「うへぇ〜、かわい〜!」から認知度を少しずつ広めていこうという作戦である。
おもしろ可愛く作ってレシピサイトにアップしよう。
「求職活動のお供に!ランチ代節約☆」「思わずニヤリとしてしまうユルさが、疲れた心を癒します♡」という感じの見出しをつけよう。
「輪郭に定形がないので、ぶきっちょさんでも簡単キャラ弁♪」を謳い文句にしよう。
・・・プランがどんどん頭のなかで広がっていった。
そしてプランが熟成しきった今夜、いよいよ実行の時が来た。
準備する材料は、白米、昆布、黒ゴマ、以上。シンプルイズベスト。
いざ取り掛かろうとしたその時、我が家には弁当箱なるものが存在しないことに気づく。
そりゃそうだ、過去から現在に至るまで、お弁当を作る婦人力を私は獲得できていない。
仕方ないので食料保存用のタッパーを引っ張り出し、気を取り直していざ着手。
イメージの中では「ぶきっちょさんでも簡単♪」がウリになるはずのキャラ弁だったが、ぶきっちょさんに想定外の苦労が待っていた。
食材たちは思うように並んでくれないし、作業の細かさがパない。
小一時間格闘した結果、やっと完成した。
こだわりポイントは、黒ゴマの使いドコロ。
いくらないんでも昆布だけじゃお弁当として味気ないよね、という配慮から、目、手のひら、足のひらは黒ゴマで作ることイメージで材料を調達した。
しかしどうやら、自分がゴマの大きさを買いかぶりすぎていたらしいことに作業途中で気づく。
ゴマ一粒=手のひら、足のひら、目
にしようとしたら、とんでもはっぷん、おっぺけぺー。
ゴマって、こんなに小さかったんですね・・・と、涙目でゴマの塊を作ろうとするも、
ぶきっちょさんには余りある細かな作業となり癇癪を起こす寸前でフィニッシュ。
先の写真の手先足先に、その苦労の痕跡を見て取っていただけるのではないだろうか。
でも目はやりきったょ!
この渾身のキャラ弁の出来をまじまじ眺め、私は重大な決断を下した。
レシピサイトにアップするのは自重します!!!!!!!!!!
(その後、このお弁当は美味しくいただきました。)