プリキュアを目指して四苦八苦している話

ブログの更新が滞ってしまった。

先月頭からプリキュアを目指して活動を開始したが、想像通り、そうポンポンと事が進むはずもなく、ブログに書ける進展もないままに、今日という日を迎えてしまった。

 

思えば、私は思春期の頃からいろんな夢を抱いては、明後日の方向にその一歩を踏み出し、数cmの前進もままならずに撤退してきた。

 

テレビ中継されていたバレーボールにハマって、バレーボール選手になろうと思ったことがあった。

それにはまず、身長を伸ばさないと!と思った私は、にぼしを大量に買い込んで牛乳と共に食べた。

さらに、自宅で暇な時間に意味もなくジャンプを繰り返した。

一方、時期を同じくして体育の授業で実施されたバレーボールのテスト「オーバーハンドトスを一人で10回繰り返す」「アンダーハンドトスを一人で10回繰り返す」では、何度も何度も追試となった挙句、結局おなさけで合格にしてもらっていた。

それでも私はにぼしと牛乳とジャンプで夢をつないでいた。

誰もが力の入れどころが違うと思うところを、突っ込まなかった親の愛は深い。

 

母に連れて行ってもらった宝塚歌劇にハマって、タカラジェンヌを目指そうと思ったこともあった。

宝塚と言えば、フィナーレでスターが大階段から降りてくるのがお約束。高所恐怖症の私にとって、あの大階段を足元を見ずに客席に視線を向けて降りることは至難の業に思えた。

まずはここを克服だ!と思った私は、学校、自宅のあらゆる階段でなるべく足元を見ずに降りる練習を始めた。

宝塚歌劇の入団テストは歌・ダンス・面接(容姿)であり、皆受験のための非常に厳しいレッスンを受けてやってくる。

歌ダンスともに未経験だった私がまず着手した「階段を降りる練習」は、力の入れどころが一周回って鋭い気さえする。

 

そんなこんなで非現実的な夢を抱いて思春期を過ごしてきた私だが、さすがに三十路となった今では違う。

プリキュアになろうとして、ヒーローショーの事務所に登録する、という正しい方向での一歩を踏み出せており、目的地に繋がる道のりを少しずつだが前進してはいると思う。

人間、15年も経てば成長するもんである。

しかし、そうハイスピードでは進めないことを改めて痛感している次第である。

 

稽古で、一度だけキュアハートをやらせてもらった。

ダンスについてはメンバーの中でもそんなにヒケをとらないと思っていたし、この稽古でがんばりを見せられればオファーにつながるかも!と思って気合十分だった。

が、現実は、殺陣で撃沈だった。

手刀で敵にかかって行ってかわされる、という所作では、私の姿はどう見て道頓堀で輝くグリコのゴールインマーク。やたら浮かれた感じでジコチュー通り越して去っていくっていうね。ひとつぶ300メートル!つってね。クールなキュアソードもビックリですわ。

 

二段蹴りというやつをキメてやろうとしてみた際には、私の姿はどう見ても逆上がり練習中。おしりが重くてあがらないーってね。足バタバタさせてね。ジコチューが補助してくれるん寸前ですわ。

さらにダメ押しなのが、攻撃音と攻撃所作のタイミングが合わない。あれ  音が  遅れて聞こえるよ つって、いっこく堂の腹話術をむしろ全身で表現しちゃうっていうね。誰も期待していないエンターテインメントを披露ですわ。

 

殺陣って、難しい。

 

そんなこんなで四苦八苦しているうちに、GW前は稽古がAPManまつりになり、

練習してたK丼Manあたりのオファーに期待したもののそれも叶わず、

現在に至っております。

 

でもまだもう少し、あきらめません。